双極性障害(躁うつ病)
躁うつ病と呼ばれる双極性障害は、深刻な精神疾患です。劇的な気分のむらが発生します。浮き沈みの期間は、躁病とうつ病状態があり以前躁鬱病と呼ばれていました。、現在双極性障害と呼ばれています。双極性障害を中国医学的な分析をしますと、次のようなことがわかりました。双極性障害は古代の中国の病気のDian Kuang(中国読み)に密接な関係があります。Dianがうつ、Kuangが躁と関係があります。Dianがうつ状態、無関心、心配、無反応、首尾一貫しないスピーチ、静かな、不適当な笑いと無口を示します。Kuangは、叫んで、他人を非難して、短気で攻撃的ふるまいやスピーチになったり、睡眠と食事の障害などを示すことがあります。Dian Kuangという言葉はは紀元前1100年ころから使用されているそうです。
中国最古の医学書黄帝内経にも記載されています。古い中国の鍼灸名著にも施術方法は記載され一部現代でも中国で実行されているそうです。双極性障害の主な病因は感情ストレスといわれています。怒り、心配、過剰な喜びと罪の意識などが、この病気の最初の原因である場合があります。
中国医学的には怒り、心配、過剰な喜びと罪の意識などが、Heartに気の停滞を引き起こしてMindを侵略します。
それが三焦の気の停滞となりPhlegmとつながっていきます。Heartの状態がさらに悪化します。怒り、ショックと恐れは、肝と腎を痛めます。Waterの栄養を失いDianを引き起こすといわれています。過剰な喜びと怒りは、Heartの陰を傷つけます。これが、Heart-FireとKuangに至ります。Kuangは、心配、物思わしげなことと怒りに由来しているFireに関係します。
これが中国医学的に双極性障害の発症のメカニズムです。中国医学の療法は簡略にいいますとPhlegmの生成させないこととPhlegmを分解することです。Phlegmの関係深い臓腑経絡の調整です。これが当院の双極性障害の鍼灸の施術方針です。