top of page

統合失調症とタバコ・コーヒー


統合失調症の方でタバコを吸われる方は確かに多いです。患者さんから、よく統合失調症とタバコについて尋ねられます。

たばこを吸うと楽になると患者さんからよく言われます。実際タバコの効果は否定しませんが、統合失調症以外の健康にはよくないのと依存性が高いので吸わない方がよいですよと答えています。タバコを吸うと楽になるのはニコチンが神経保護的に作用するのと前頭葉皮質においてドパミン放出を刺激し、それによる症状の軽減して認知機能が改善すると考えられます。ニコチンは肝ミクロソーム酵素CYP1A2を誘導します。クロザピンとオランザピンはCYP1A2により代謝されるのでこれらの抗精神病薬のレベルは喫煙者では減少します。

カフェインもまたCYP1A2により代謝されます。そのため 喫煙者はよりコーヒーを飲む傾向にあります。カフェインはクロザピンおよびオランザピンとCYP1A2代謝について競合するため、これらの抗精神病薬のレベルを上昇させます。

たばことコーヒーには十分気を配ってください。

閲覧数:67回0件のコメント
bottom of page