写真の2つの音叉は督脈という経絡を修正する音叉です。同じ経絡を調整する音叉なのにご覧のように大きさに違いがあります。当然音の周波数も違います。
実は2つの音叉は使用方法には少し違いがあるわけなんです。上の短い音叉は督脈以外にある後渓のツボに当てて督脈全体を調整します。督脈全体を素早く修正する場合短い方の方が早く調整できます。更に陽蹻脈の音叉(申脈)をペアで使用した方が良いかは検査してから決めます。但し検査で督脈全体に問題なければどちらの音叉も使用する必要はありません。督脈の個々のツボに問題がある場合は大きい方をツボに直接当てて使います。任脈の音叉も同様の使用です。
督脈の経絡は脳、脊髄、生殖器官と連係しています。 また疾患では、脳の疾患、背骨の神経疾患、不妊、精神疾患と関係が深いです。
例えば逆に精神疾患だからこの音叉を使えばよいわけではありません。実際に督脈を検査をして異常がないと使用しません。
鍼灸も同様で確かに統合失調症や躁鬱病などに督脈を施術に使用する記述が中国の本に多く見受けられますが、検査もしないで使用しません。
当院の音叉はすべてアメリカ製です。