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パーソナリティーの障害って何んだろう(3)


厚生労働省のサイトに次のように分類されていました。(アメリカ精神医学会の診断基準)

10のパーソナリティー障害が3群(A群B群C群)に大別されています。

前回のA群の引き継ぎB群についてもう少しだけ説明を加えますと、

B群 (感情的で移り気なタイプ)

4)境界性パーソナリティ障害 (感情や対人関係の不安定さ、衝動行為が特徴)

5)自己愛性パーソナリティ障害* (傲慢・尊大な態度を見せ自己評価に強くこだわるのが特徴)

6)反[非]社会性パーソナリティ障害 (反社会的で衝動的、向こうみずの行動が特徴)

7)演技性パーソナリティ障害 (他者の注目を集める派手な外見や演技的行動が特徴)

*印はICD-10にないもの。なお、ICD-10では、境界性パーソナリティ障害は情緒不安定性パーソナリティ障害の下位分類のひとつである情緒不安定性パーソナリティ障害境界型と位置づけられている。

4)は、感情や対人関係の不安定さ、衝動行為が特徴、自己像の全体的な不安定さ、見捨てられることに対して強い不安がありその不安を避けるため色々努力をするのだけれど、他者への極端な理想化をしたり、幻滅(価値の引き下げ)したりを繰り返します、依存と攻撃の激しい対人関係をとることが多いです。時には自傷行為をしたり、情緒が大変不安定で怒りがあったり、一方では抑うつ的なことがあったりします。男性より女性が3倍多いです。またこの境界性パーソナリティー障害の背景で摂食障害を呈することもあります。

5)は自分自身が重要で自分自身に関心が向かうので、誇大感(自分自身は何でもできるし、自分は素晴らしい)、共感性の欠如(自分にしか関心がないので他者に対する思いやりや相手の気持ちを理解するのがにがてである。)、他人からの評価(他人から認められたい強い欲求がある)の過敏性、自分は何でもできる、人からほめられたいのだけれど、実は自尊感情が傷つきやすいので対人関係には敏感で過敏。他者への共感性がないので自分の言った言葉が相手を深く傷つけてもそれに気づきにくいところがある。

6)はどちらかと言うと青年期早期かもっと早い時期におこります。攻撃的、衝動的、自己中心的で深い情緒を伴わない対人関係、反社会的で向こうみずの行動、不法な薬物乱用など反社会的行動

社会的規範に従うことに欠如していますから、反社会的な行動をとることがあります。違法行為や薬物乱用などで犯罪につながりやすい。

7)は、表面的な対人関係、不安定な情緒状態、他者の注目を集める派手な外見や演技的行動が特徴、ヒステリー性人格障害といわれたこともありました。対人関係は表面的で他者から注目を浴びたい要求が強いです。自分が注目のまとになっていないと楽しくない、認められていないと考えるので自分への注目を集めるために派手な外見(服装・化粧)にエネルギーを注いでいる。人から注目がないと情緒が非常に不安定になります。

余談(医学的根拠はない)

境界性パーソナリティー障害の見捨てられた感情は東洋医学的には任脈と関係が深いと思います。

私は境界性パーソナリティー障害に限らず、もし見捨てられた感情が原因なら見捨てられた感情を筋反射テストしてみたり、任脈の施術でその反応が消えるかをやってみます。

自己愛性パーソナリティー障害はトランプ大統領でニュースになっていましたが、あくまで推測で実際診察されていないので真実かどうかわかりません。

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