パーソナリティーや環境、対人関係の不協和音でストレス反応が発生します。
ストレス反応を上手く乗り切れたり、深刻な状況におちいり病気になることがあります。
上手く乗り切れると深刻な状態に陥るのには何が違うのでしょうか。その差は何でしょう?
ストレスとりわけ葛藤は本人の高い理想と現実のギャップで起こります。
本人が理想・欲求が高ければ高いほどストレスが大きくなります。(しなければならない・このようにならなくてはならない。)
現実(環境)の受け止め方が過敏なほどまたストレスが大きくなります。(どうしようもない。大災害なので救援なんかすぐに来るわけない、やるべきではない。)
(1)現実の環境がさらに悪化すると適応障害・急性ストレス反応を起こすことがあります。(例 災害時)
(2)現実の環境(1の状況)が悪化し更に本人の現実に対する受け止め方が過敏だったり対処能力が低かったりすると適応障害・境界性パーソナリティー障害を起こすことがあります。
(3)(2)の状態で上手にストレス反応できなかったりすると境界性パーソナリティー障害・身体表現性障害・解離性障害を起こすことがあります。
(3)のストレスに下手に反応するとは、言語化・気分転換がうまくできずに、身体化・行動化・解離してしまうことです。
身体化は頭痛、めまい、腹痛、倦怠感、手足のしびれ、過食、眠気などがあります。(身体表現性障害)
解離は隣人感(自分がここにいない感じ)・解離性健忘(一過性の健忘)・交代人格(多重人格)・意識狭窄(周りの情報が入らず一つの意識に)・自動症・痙攣・憑依(キツネ憑き)など(解離性障害)
行動化は自傷行為・暴力・対人操作的行動(自分に注意を集めるようにする。)・大量に薬を飲むなど(境界性パーソナリティー障害)
ではストレスに上手に反応するとは、言語化(例 同僚と上司の悪口をいう。)・気分転換(例 趣味・好きなことをする。)ができるということです。
愚痴をいったり、好きなことをおもっきりすれば、改善できるのでしょうか?
他人の悪口をいうのが嫌いな方・趣味などに熱中できない方 当院のストレスリリースや鍼灸をお試し下さい。
補足 解離はピエール・ジャネが心理自動症で初めて使われたことばです。フロイトは「解離」を二重意識といっていた。
「人格の解離」の中で解離ヒステリーと呼ばれたこともあった。
こっくりさん・催眠術(暗示)がかかりやすい人は解離しやすい。心的外傷(幼児期の虐待などトラウマ)があると解離しやすい。困った時にぶつける相手が身近にいない表面的に良い子のふりをする。
色々な原因が複合して起こることもあるようです。
解離のストレス要因
いじめ・人間関係が崩壊(無視(ネグレクト))・幼児虐待・事件・事故・災害
パーソナリティー障害に似た症状