耳鳴り
- yamanehari777
- 5月14日
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耳鳴りの原因は多岐にわたり、特定が難しい場合もあります。主な原因としては以下のようなものが挙げられます。
耳の病気:
中耳炎、外耳炎: 炎症が内耳に影響を与えることがあります。
耳垢塞栓: 耳垢が詰まることで、耳鳴りが起こることがあります。
突発性難聴: 急に聞こえが悪くなるとともに、耳鳴りが起こることがあります。
メニエール病: めまい、難聴、耳鳴りが繰り返して起こる病気です。
老人性難聴: 加齢による聴力低下に伴い、耳鳴りが起こることがあります。
騒音性難聴: 大きな音を長時間聞くことで、内耳が損傷し、耳鳴りが起こることがあります。
聴神経腫瘍: 脳腫瘍が聴神経を圧迫し、耳鳴りを引き起こすことがあります。
全身の病気:
高血圧、低血圧: 血流の変化が耳鳴りの原因となることがあります。
貧血: 酸素不足が内耳に影響を与えることがあります。
糖尿病: 血管や神経に影響を与え、耳鳴りを引き起こすことがあります。
甲状腺機能異常: ホルモンバランスの乱れが耳鳴りに関与することがあります。
脳血管障害(脳梗塞、脳出血など): まれに耳鳴りの原因となることがあります。
その他:
ストレス、疲労、睡眠不足: 自律神経の乱れが耳鳴りを引き起こすことがあります。
肩こり、首こり: 周辺の筋肉の緊張が血流を悪くし、耳鳴りの原因となることがあります。
薬の副作用: 一部の薬には耳鳴りの副作用があります。
外傷: 頭部や耳の外傷が原因となることがあります。
顎関節症: 顎の関節の異常が耳鳴りを引き起こすことがあります。
耳鳴りの症状:
聞こえる音の種類や大きさ、聞こえ方は人によって様々です。
音の種類: キーン、ピー、ジー、ザー、ブーン、ゴー、シャー、ポーン、ドキドキ(心臓の音のように聞こえる)など、様々な音が報告されています。
音の大きさ: 小さくかすかに聞こえる場合もあれば、大きく耳障りに感じる場合もあります。
聞こえ方: 片耳だけ聞こえる場合、両耳に聞こえる場合、頭の中で聞こえるように感じる場合があります。常に聞こえる場合もあれば、時々聞こえる場合もあります。
随伴症状: めまい、難聴、耳の詰まり感、頭痛、肩こり、吐き気などを伴うことがあります。
耳鳴りは、日常生活に支障をきたすこともあります。症状が続く場合や、他の症状を伴う場合は、自己判断せずに耳鼻咽喉科を受診することが大切です。
耳鳴りに対する鍼灸治療は、症状の緩和や改善に効果が期待できる場合があります。
鍼灸治療が耳鳴りに効果を示すメカニズムとして、以下の点が考えられています。
血行促進: 鍼の刺激によって耳周辺の血流が改善され、内耳への酸素や栄養の供給が促されます。
神経系の調整: 聴覚神経の過敏な状態を鎮め、異常な信号の発生を抑制する可能性があります。
自律神経の調整: ストレスや疲労による自律神経の乱れを整え、リラックス効果をもたらします。耳鳴りの原因の一つに自律神経の失調が考えられるため、そのバランスを整えることで症状の緩和に繋がります。
全身の調整: 東洋医学的な観点から、耳鳴りは全身の機能の失調と関連していると考えられています。鍼灸治療は全身のバランスを整えることで、耳鳴りの根本的な原因にアプローチする可能性があります。
鍼灸治療では、主に以下のようなツボが用いられることがあります。
耳周辺のツボ: 翳風(えいふう)、耳門(じもん)、聴会(ちょうえ)、聴宮(ちょうきゅう)など、耳の周りの血流を改善するツボ
自律神経を整えるツボ: 神門(しんもん)、合谷(ごうこく)、内関(ないかん)など、心身をリラックスさせるツボ
全身のバランスを整えるツボ: 腎兪(じんゆ)、脾兪(ひゆ)、足三里(あしさんり)など、体全体の機能を調整するツボ
症例報告について
鍼灸治療によって耳鳴りの症状が改善したという症例報告はいくつか存在します。これらの報告では、鍼灸治療が難治性の耳鳴りや、他の治療法で効果が得られなかった耳鳴りに対しても有効であった例が示されています。
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