今更ストレスの話をしなくても体感しているのでごぞんじだと思います。
すでにストレスは日本語になっています。
(1)今日も大嫌いな上司に合った、あいつは私のストレスだ。
(2)ストレスがたまってきた苦しいなあ。
けれど 厳密にいうと(1)と(2)ではストレスの意味が違います。
(1)は嫌な上司が「ストレスの反応をおこす刺激」です。「ストレッサー」と呼ばれるものです。
(2)は「ストレッサー」の刺激による「ストレス反応」を意味します。
日本ではストレスに「ストレッサー」と「ストレス反応」の2つ意味を含みます。
では「ストレッサー」と「ストレス反応」にはどのようなものがあるのでしょうか?
「ストレッサー」
物理的ストレッサー 騒音・寒冷・空間(狭い)・電磁波
化学的ストレッサー 水質汚染・悪臭
身体的ストレッサー 老化・妊娠・事故
心理的社会的ストレッサー 喪失・恐怖・経済(例 株暴落)
補足:ライフイベントの「ストレッサー」をマグニチュードで表現することがあります。
例1年以内のパートナーの死が最も高くて、100Mです。
「ストレス反応」
情動的ストレス反応 イライラ・悲しみ・落ち込み
認知行動的ストレス反応 飲酒・喫煙が増える・思考がまとまらない
生理的ストレス反応 血圧、心拍数上昇、発汗
「ストレッサー」が高いと「ストレス反応」が強くでるのか?
「ストレッサー」が低いと「ストレス反応」が弱くでるのか?
「ストレッサー」が低いけれど「ストレス反応」が強くでることもあるのか?
実は「ストレッサー」が「ストレス反応」するまでの過程で結果が変わります。
「ストレッサー」と「ストレス反応」の間に心の働きが影響するわけです。
「ストレッサー」の判断(認知的評価)は心の気づきで「ストレス反応」をするか決めています。
気づきが危険な状態と認知すれば「ストレス反応」を出現させます。
気づきが無害と認知すれば「ストレス反応」を消失させます。
「ストレッサー」が自分自身にとって本当に大問題なのだろうかと一度冷静に考えてみるのが良いと思います。
これが一つ目のストレスコントロール法です。
更に気づきが危険な状態と認知しても心がうまく対処(コーピング)すれば、「ストレス反応」を消失させます。心が対処(コーピング)に失敗したら、「ストレス反応」を出現させます。
対処(コーピング)を考えてみるこれが2つ目のストレスコントロール法です。