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海賊のピアスは単なる飾りじゃない!その驚きの理由とは

更新日:8月12日

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海賊のピアスは単なる飾りじゃない!その驚きの理由とは


海賊といえば、眼帯、いかついヒゲ、そして耳元で揺れる金のピアスを思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、そのピアスは単なるおしゃれや富の象徴ではありませんでした。そこには、命がかかった驚くべき理由があったのです。


1. 命を守る「葬儀代」


最も現実的な理由の一つが、ピアスの「葬儀代」としての役割です。海賊の生活は常に死と隣り合わせ。嵐や戦闘で命を落とし、遺体が遠い海岸に流れ着くことも珍しくありませんでした。

そんな時、耳につけた金や銀のピアスを売って、身元不明のままではなく、きちんとした埋葬をしてもらうためのお金にしようと決めていたのです。彼らにとって、ピアスは最後の尊厳を守るための大切な保険でした。


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2. 視力を高める「お守り」


次に、海賊ならではの迷信が関係しています。彼らは、ピアスに神秘的な力があると信じていました。

  • 目のツボ: 耳たぶには目のツボがあると考えられており、そこにピアスをすることで視力が向上し、遠くの獲物や敵船をいち早く発見できると信じられていました。

    フランスの医師ポール・ノジェ(Paul Nogier, 1908-1996)は、現代の耳介療法(Auriculotherapy)の創始者として知られています。彼は、耳に人体の各部位に対応するツボがあるという「耳介体表地図(somatotopy)」の概念を提唱しました。

    しかし、ノジェがこの理論を提唱したのは1950年代のことであり、海賊が活躍した時代(16世紀後半から18世紀初頭)よりもはるか後です。したがって、海賊がノジェの理論に基づいて耳にピアスをしていたという説には、歴史的な信憑性に問題がありそうです。しかしながら、私が受講したポール・ノジェの息子さんの講習会ではフランスの海賊は眼のツボの耳垂(耳たぶ)の中心に正確にピアスをしているとおしゃっています。

  • 船酔い防止: 揺れる船上での生活は船酔いとの闘いです。耳のツボを刺激することで船酔いを防ぐことができる、という迷信もありました。

これらは現代の科学で証明されているわけではありませんが、過酷な状況で少しでも良い結果を求める海賊たちにとって、切実な願いが込められたお守りだったのです。


3. 航海の「勲章」


ピアスは、彼らの勇敢さを示す「勲章」でもありました。初めて赤道を越えた時や、ケープホーンのような危険な海域を無事に航海できた時など、重要な航海を成し遂げた記念としてピアスを開ける習慣があったとされています。

耳につけたピアスの数や素材は、海賊としての経験や功績を静かに物語っていたのです。

海賊のピアスは、彼らの生き様そのものを表していました。それは、死を覚悟した上での最後の願いであり、過酷な環境を生き抜くための知恵であり、そして航海の功績を称える証でもあったのです。


今度、海賊映画を見る機会があれば、耳元で輝くピアスに込められた、こうした背景をぜひ思い出してみてください。物語がもっと深く感じられるかもしれません。


眼精疲労のある方は耳垂(耳たぶ)の中心を揉んでみてください。

このツボはフランスの耳介療法の眼のツボでもあり、中国の耳鍼療法の目のツボでもあります。眼精疲労の効果があります。






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