top of page

究極の自律神経セルフケア:腹式呼吸とマインドフルネスの融合

なぜ腹式呼吸とマインドフルネスなのか?

自律神経は、活動時に優位になる交感神経と、リラックス時に優位になる副交感神経の二つがバランスを取り合っています。自律神経失調症は、このバランスが崩れ、特に交感神経が優位になりすぎている状態が多いです。

腹式呼吸は、意識的に副交感神経を活性化させる最も直接的で効果的な方法の一つです。深くゆっくりとした呼吸は、心拍数を落ち着かせ、身体全体の緊張を和らげます。

マインドフルネス瞑想は、「今、この瞬間」に意識を集中することで、過去の出来事への後悔や未来への不安といった、ストレスの原因となる思考から距離を置く練習です。これにより、精神的なストレスが軽減され、自律神経のバランスが整いやすくなります。

この二つを組み合わせることで、身体的なリラックスと精神的な安定を同時に促進し、自律神経のバランスを効率的に整えることができます。

とっておきの実践方法

  1. 快適な姿勢で座る、または横になる:

    • 背筋を軽く伸ばし、肩の力を抜いて楽な姿勢をとります。椅子に座っても、床に座っても、仰向けに寝ても構いません。

  2. 腹式呼吸の実践(5~10分):

    • 片手を胸に、もう片方の手をお腹に置きます。

    • 鼻からゆっくりと息を吸い込み、お腹が膨らむのを感じます(胸はあまり動かさないように)。

    • 口をすぼめて、お腹がへこむのを感じながら、ゆっくりと息を吐き出します。吸う時間の倍くらいの時間をかけて吐き出すと、より副交感神経が優位になりやすくなります(例:4秒吸って、8秒で吐く)。

    • 呼吸に意識を集中し、他の思考が浮かんでも、そっと呼吸に戻します。

  3. マインドフルネス瞑想の実践(5~10分):

    • 腹式呼吸を続けたまま、意識を自分の体に向けます。

    • 足の裏が地面に触れている感覚、手の温かさ、肌に触れる空気の感覚など、体の各部位に意識を向け、どのような感覚があるかを観察します。

    • 次に、周りの音に意識を向けます。遠くの車の音、鳥のさえずりなど、聞こえてくる音を判断することなく、ただ「音」として受け止めます。

    • 最後に、思考や感情に意識を向けます。頭の中にどんな考えが浮かんでくるか、どんな感情が湧いてくるか、それをただ観察します。良いも悪いも判断せず、「ああ、今こんなことを考えているな」「こんな気持ちだな」と、客観的に見つめるだけです。

    • 思考がそれてしまっても大丈夫です。それに気づいたら、優しく、でもしっかりと、再び呼吸や体、音といった「今、この瞬間」の感覚に意識を戻します。

実践のポイント

  • 毎日続けること: 短時間でも毎日続けることが最も重要です。朝起きた時や寝る前など、時間を決めて習慣にしましょう。

  • 完璧を目指さない: 最初は集中できなくても、思考がさまよっても問題ありません。「今、集中できていないな」と気づくこと自体がマインドフルネスの実践です。

  • 場所を選ばない: 自宅だけでなく、職場での休憩時間や通勤電車の中でも、意識的に腹式呼吸を取り入れることができます。

この「腹式呼吸とマインドフルネス瞑想の融合」は、道具も特別な場所も必要なく、いつでもどこでも一人で実践できる強力なセルフケアです。ぜひ、日々の生活に取り入れて、自律神経のバランスを整えてみてください。





Comments


​© 2016 by yamane hari kyu seikotuin 

bottom of page